コタツの出来事

リアルな夢ほど夢だったことを喜ぶことも悲しむこともできる気がしませんか

 

9時過ぎに寝落ちから覚醒した私はもそもそと各自活動を始めている家族の隙間をすり抜け風呂に入った

ボーッとしたまま入る風呂はよくわからない

鼻にお湯も入る

長めに入浴した後スキンケアをしていると両親は出かけるのだと言い いなくなった

兄はぎっくり腰をやらかしたがだいぶ良くなってきたからと近所のスーパーへ行くと言う

見送った後私は居間で1人「ピザ食べたいな」と思いツイッターを開く

家に自分しかいないからツイッターにピザを食べようとしている内容を発信する

返事が来ても来なくても食べるつもりだったので ピザ屋のサイトを開き食べたいピザを注文した

私はしようと思っていて本当にみんなにどう思うか聞く時とそうじゃない時がしっかりある

よく「女は人に聞くけど既に自分の中で意見が決まっている」と話を耳にするが 全部が全部そうなわけないだろナメんなバーカ

出かける準備を配達されるまでに済ませ 後は届いて食べるだけになった

兄がスーパーから帰宅し台所で兄妹同士色々な会話をする

会話は全然するし兄妹同士の時 私はそこまで兄が嫌いではない 多分向こうは私にかなり気を使っている

少し話が切れた時タイミングよくピザが来た

ピザを受け取り写真を撮り 食べる

美味しい

ただ8割がた忘れるのが 少食なのに一般的な量を注文してしまうこと

案の定食べきれなかったので兄にあげた

喜んで食べていたので兄を太らせてるのは私かもしれない 親は知らないが

その後YouTubeを見ていたが眠くなったので1時間ほどアラームをかけて寝ることにした

アラームはいつでも私を夢の世界から現実に誘うプロフェッショナルだ

アラームはきちんと定刻通り私を迎えにくる

私は迎えを一旦拒否した

一度夢の世界に行ってしまうとなかなか帰ってこられないのが世の常というものだろう

それでも諦めず何度も迎えにきてくれた

だが何度もそれを無視してしまったのだ

人間よりも遥かに辛抱強く何度も迎えに来てくれたことを感謝しなければならない

夢の世界と現実で境目が分からなくなっている中 こんなことが起きた

何度も迎えに来てもらってる場面に戻ったのだ

「あれ?また迎えにきてくれた 流石に帰ろう」

と思い目を覚ますと 今日会う人からのLINEが目に入る

送信された時間と携帯の上部に配置される時間とを見比べ 凍りついた

2時間も遅刻している

どうしよう 終わった せっかく約束したのに 嫌われた 最悪だ

夢であればどんなにいいことか 夢?

もしかして夢なのではないだろうか そんな馬鹿げた考えが頭を駆け巡る

帰ろう もう一度

ハッと目が覚めた

慌てて時計を確認すると準備を始める時間だった

ちょうど相手からもLINEが届いている

送信時間と現在時刻も噛み合っている

よかった

焦った

 

いってきます